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鬼怒川・川治 体験ルポ

微笑ましい、日本の原風景 〜親子で魚のつかみ取り〜

微笑ましい、日本の原風景 〜親子で魚のつかみ取り〜  微笑ましい、日本の原風景 〜親子で魚のつかみ取り〜

 つかまえたニジマスを両手に掲げ、得意げなポーズを見せる男の子。その傍らでは、夏休みを利用した観光客の父親と子ども、協力して一生懸命に魚を追い回すが、なかなか「戦果」が上がらない。魚は手の平からヌルッとすり抜けていった。
 大自然の中で水と親しみながら魚捕り―。8月初め、栃木県・鬼怒川温泉と川治温泉で開催している「魚のつかみ取り」を体験。微笑ましい光景を見て、日本の原風景がよみがえってきた。
 鬼怒川公園駅から徒歩で10分。福島県会津地方に通じる戊辰(ぼしん)街道沿いの「魚のつかみ取り in 小原沢」と横断幕が掲げられた会場から、子どものはしゃぐ声が聞こえてきた。鬼怒川の支流をせき止めて、作られた囲いの中で、魚を追い掛け回している声だ。地元の漁業協同組合関係者が、生簀(いけす)からニジマスを網ですくい放流。魚の取り方、扱い方を教えていた。周辺にモウキ山や渓谷の大自然が広がり、所々にある石碑や建物のたたずまいが歴史の風情を醸し出している。
 川治のつかみ取り会場は、川治湯元駅から車で5、6分。男鹿川の河原を利用、上流からの湧き水を囲い、そこに川魚(主にニジマス)を放流している。こちらは小ぢんまりした感じで、地元民のお手伝い姿も目立つ。この日は30〜40人が所狭しと、魚を追っていた。
 両会場とも、なれた子や地元の子はつかまえ方がうまい。魚を岩陰に追い詰め、巧みにつかまえていた。全身ずぶぬれの小3男児は「こうやって頭を強くつかんで・・・」と何匹も手にしながら秘伝を披露。しかし、都会から来て初めて挑戦する家族連れは、そううまくいきそうもない。
 私も挑戦だ。魚は岩肌の色と似ており、見にくい。素早い動きに触るのが精いっぱい。逃げらればかりだった。

 

2008年8月取材  ルポ担当:尚

 

 

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