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隠れた名所探し! 新緑の龍王峡を行く
   〜地図にない「隠れ三滝」や「カエル石」を発見〜

隠れた名所探し! 新緑の龍王峡を行く  隠れた名所探し! 新緑の龍王峡を行く

 新緑の渓谷には絶景が広がり、川面に突き出た岩肌に水しぶきが上がる。白や青く輝いた岩肌。薄紫にも見える。「この時期はとってもいいですよ。隠れた名所探し! 新緑の龍王峡を行く僕、大好き」。観光協会の小野田祥一君(25歳)にそう言われ、「隠れた名所もあるかもしれない」と勝手に思い込み、5月中旬、栃木県・鬼怒川の龍王峡ハイキングコースを散策した。
 野岩鉄道・龍王峡駅を降りると、そこはもうハイキングコースだ。連休後のウイークデーのため、人出はいつもより少なめ。青々とした原生林を独占したようで、得した気分になった。ナラ、クヌギ、カエデ・・・が生い茂り、輝いても見える。冬眠から覚めたカエルの鳴き声がどこからか聞こえ、季節を感じさせてくれる。
 「あれが隠れ三滝ですよ」。隠れた名所探し! 新緑の龍王峡を行く絶好の眺めで知られる「むささび橋」の手前で、小野田君の声が弾んだ。手元の地図には記載されていない。幾筋もの水が滝のようにしたたり落ちている。水量が少なく、水の勢いもないため、谷底の岩場には滝つぼのこん跡はない。
 間もなく景観が一変。「大観」「五光岩」「兎はね」「かめ穴」の名所が続き、ごつごつとした巨岩やとがったような奇岩が目の前に迫ってきた。ひとまたぎして向こう側に渡れそうな狭い所もある。岩は今でも浸食されているのだろうか。よく見ると、激流が岩にぶつかり、渦が巻いているように見える。「龍王峡は2200万年前、海底火山の活動で噴出した火山岩が鬼怒川の流れで浸食された」との説明書を見て、大自然の神秘さに思いをめぐらせた。
 スタートから約3キロ。緩やかな小道を下り、「浜子橋」近くの河原へ。川の真ん中に、いわくありげな大きな石が2個見える。川沿いの上を通る旧道からは、その石がカエルのように見えたことから、「カエル石」といわれ、「観光の名所」になっていたという。
 人それぞれ、思い出に残る名所はいっぱいありそうだ。

 

2008年5月取材  ルポ担当:尚

 

 

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