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鬼怒川・川治 体験ルポ

新緑に映える山野草、年に1度の“晴れ舞台”
   「第24回山野草展」にぎわう

「第24回山野草展」にぎわう   「第24回山野草展」にぎわう

「第24回山野草展」にぎわう   「第24回山野草展」にぎわう

 5月ゴールデンウイークの後半、うららかな天候に誘われて、栃木県日光市の「第24回山野草展」(鬼怒川・川治温泉観光協会主催)に足を伸ばした。鬼怒川レジャー公園(同市小佐越)一角の会場いっぱいに地元の愛好家が丹精込めて育て上げた自慢の山野草500点が出展され、併せて業者による即売会も行われている。会場は観光客や愛好家らで例年にないにぎわいを見せた。

 「石斛(せっこく)は水いらずといって、水分を霧で吹き掛ける程度にし、あまり水を与えては育ちません。冬場も直射日光は避けなければなりません」。特別展示コーナーには植木鉢代わりに石や木に根付いた、日光の杉並木に着生、市民に愛されている「石斛」が並ぶ。愛好家の熱心な説明を聴いているうちに、杉並木の景色が浮かんできた。花びらからは甘いほのかな香りが漂う。
 鬼怒川の山あいに生育する「鬼怒川裏白瓔珞(きぬがわうらじろようらく)」は、文字通りに葉の裏側が白っぽい。淡い赤に白が交じった釣り鐘のような花がかわいらしい。新緑の季節に生き生きと輝いて見え、年に1度の“晴れ舞台” を楽しんでいるようだ。 ツツジは種類が多く、色や形も随分違う。花びらがないヤマツツジは珍しいためか、即売会でもよく売れるという。
 山や竹やぶでよく見掛ける「アマドコロ」や「ヤシャゼンマイ」もそれぞれお似合いの鉢に収まり、ひと際引き立って見える。親しみのあるタンポポ、スズラン、サクラソウ、アジサイ・・・もあり、なぜかほっとした。幼いころよく遊んだ野原に咲いていた草花が思い出とともによみがえってきた。
 来場した鹿沼市に住む70代の夫婦は「毎年、ここに来るのを楽しみにしています。山野草は植え方が難しい」「シライトソウを栽培しましたが、なくしちゃいました。どれも草花が引きたって、とてもきれい」とにこやかに話した。展示は5月3日(日)から18日(日)までで、期間中に3万人の来場者を見込んでいる。
 私が抱いた「道端の草花」のイメージから程遠い見事な出来栄えにすっかり癒された気分になった。

 

2008年4月取材  ルポ担当:尚

 

 

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