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鬼怒川・川治 体験ルポ

地域ブランドで活性化 鬼怒川・川治温泉旅館協同組合理事長の沼尾浩一さん

鬼怒川・川治温泉旅館協同組合理事長の沼尾浩一さん

 「真の意味の独自性を出すのは、本当に難しい。独自性といっても、実体は没個性というケースがほとんどです」。鬼怒川・川治温泉旅館協同組合理事長の沼尾浩一さん(54歳)は、鬼怒川・川治温泉郷の活性化について昼夜、頭を悩ます。
 高度成長期に隆盛を極めた同温泉郷も、全国どこの温泉地もそうであるように、なかなか回復の糸口をつかめない。「(活性化の)発想はよし。しかし、全国的に結果は似たものになってしまっている」
 プロジェクト委員会を立ち上げた沼尾さんたちが行き着いた結論は、「地域を挙げて、お客さんをお迎えすること」だ。当然のように思えるが、沼尾さんは「実はこれが一番難しい」と指摘する。
 「幸い、各商店街や生産者団体などが、それぞれ知恵を出し合い動き始めた。地域住民も自覚するようになった」。協同組合が目指すのは「地域団体商標」、いわゆる「地域ブランド」で、現在、この事業を推進している特許庁に登録を申請している。
 鬼怒川温泉郷の一角で「彩里の宿 大滝」を経営する沼尾さんは、「気軽に立ち寄れる、アットホームなおもてなしを大切にしている。地域としては規模の大小に関係なく、温泉旅館対抗運動会を開きたい」と話す。観光客や地域の人との対話が、沼尾さんの変わらぬ仕事の一つだ。

 

2007年10月取材  ルポ担当:隆

 

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