日本人の場合には、交通事故で被害に遭っても、すぐ弁護士に相談する人というのはそれほど多くはありません。多くの人は、加害者がきちんと謝罪や賠償を行わなかった場合や、保険会社と交渉をして、納得のいく慰謝料を払ってもらえなかった場合などに初めて相談をすることが多いでしょう。しかし、交通事故が発生して被害を受けた場合には、できる限り早めに相談するのがよいのです。その方が早めに慰謝料の支払いが行われるようになるでしょう。
もし知りあいに弁護士がいる、会社を経営していて顧問弁護士が付いているという場合であればまだしも、大半の人はまず弁護士探しを行わなければいけません。弁護士の中には信頼できない人もいますし、交通事故に関する知識があまりない人もいるので、むやみに選ぶようなことは行うべきではないのです。きちんと情報収集をして、安心して任せられるとわかってから依頼することが多いので、できるだけ早めに弁護士探しをしておくべきでしょう。
そしてできる限り相談を早く行うことで、万が一トラブルが発生してもすぐ対応できるようになるのです。では、どのようなタイミングで弁護士に依頼するのがよいのでしょうか。物損事故であれば特に弁護士への依頼は行わなくても問題ないのですが、人身事故の場合には病院へ行くのが一般的です。検査だけで済めば、検査終了後すぐに弁護士へ依頼してもよいですし、もらうべき慰謝料が少ないのであれば無理に依頼する必要はありません。
しかし、通院や入院が必要になったときには、病院へ行っている最中に弁護士へ依頼するのが最もよいタイミングだと言えるでしょう。入院したときには家族や親戚が相談しても問題ありません。弁護士に相談をしてから、実際に慰謝料が支払われるまでは時間が掛かりますし、後遺症認定をしてもらう場合などは半年近く掛かってしまうこともあるのです。もし弁護士に相談をしていないと、もっと長期間掛かることもあれば、泣き寝入りということも考えられます。